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奇跡の花見

Posted by 春蝶 on 24.2013 イベント道楽 0 comments 0 trackback
東京に桜の開花宣言が出されて、最初の週末。
テレビを見ていても、天気のおだやかな土曜日がチャンスだと言う。
花を見るなら今だ、という気はしていたのだけれど。
短くもない時間を生きてしまった私は、もう何の屈託も無く、のんびりと桜を眺めることはできない。
思い出すことが多すぎる。
どうしようかなと思っていたけれど、とりあえず写真でも撮るか、散歩するかと思って、家を出てみた。

ちらりと隅田川方面に眼を向けるも、まあ近所は夜になってからでいいかと後回し。
それ以上に、混雑を目にするのがいやだったし。
上野へ向かって歩き始めるけど、同じことを考えた人はたくさんいるようで、表通りは人ばっかり。
自然と足は、裏道方面へ。

国際通りからもっと上野寄り、裏道に入ると、途端に混雑が嘘のような静けさ。
大小さまざまなお寺がひしめき合う地帯。
近代的なところ、昔からあるところ。宗派もさまざま。
たくさんながめるうち、ふとある寺の境内をのぞいてみた。
IMG_0737.jpg
あ、桜咲いてる。
そして誰もいない。
奇跡のように誰もいない。
IMG_0738 2
門から入ってすぐのところに、色濃く小振りなしだれ桜。
かわいらしい少女のよう。
そして薄暗い光の中で、京都高台寺のしだれ桜を思い出した。
息を飲むような、闇の中に浮かぶしだれ桜。
あれを見に行っていた頃のことを思って、しばらく呆然としていた。
IMG_0741 2
本堂の横には、大きな桜の木が2本並ぶ。
夕刻の風にゆれる、白い花。
IMG_0742.jpg
京都白河の桜を思い出した。幻想的な祇園の夜。
大好きだった桜とあの風景。

隅田川沿いや、上野公園で、人ごみにまぎれて桜を見るのはいやだった。
思い出すことが多すぎるから。
自分がひとり残されたという事実を突きつけられたくなかった。
静かに思い出をたどりたかった。
なぜ今自分だけがここにいるのか、それを思うとつらかった。

いろんなことを思ってつらかったけれど、ふと我に返った。
何故今ここで、私はこの桜を独り占めして、しみじみと見ているのだろう?
表通りには人がいっぱいで、花を見に来たんだか人を見に来たんだかわからない状態の人がたくさんいるのに?
一人しみじみ桜を見たいという私の願いが、どうして今かなっているのだろう?

私の願いは届いているのですか?
私は守られているのですか?
神の恵み、仏の慈悲が、私にも注がれているのでしょうか?

異業種のお友達が増えました。
やりたいと思っていた仕事がまわってきました。
来年度の仕事は気の合う同僚と組んでやることになりました。
少し余裕も出てきました。
やりたいことは、何とか続けられています。
私は私の思い通りに、充実した毎日を送っています。

そうでした。私は守られているのですね。
一人ではないのですね。
やっと気付きました。

境内に、親鸞様の像が静かに建っていました。
あなたでしたか、お導きくださったのは。

こうして私の、「奇跡の花見」は終わりました。
もうこれ以上、どんな花もいらないのです。
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Author:春蝶
美しいもの、楽しいものを集めた部屋。節操のない思考と嗜好の持ち主。歌舞伎/文楽/女流義太夫/江戸時代/宝塚/コミック/映画/舞台/日本のロック/おいしいもの/体にいいもの/コスメ/お洋服。薔薇/ガーデニア/シャネル/ジル・スチュアート/インゲボルグ/オッズオン/エクサントリーク/『おせん』/『×××hoLic』/諏訪部順一/池澤春菜/マクロスF/シェリル・ノーム。

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